「全くの未経験で在宅のwebデザイナーになれるの?」
「どうやって在宅で仕事を得ているの?」
と、よく聞かれます。
この記事では、そんな疑問に答えるべく、実際に私がやってきた事と、
今考えるとこうしておけば良かったな、と思う事を書いています。
これから在宅でwebデザイナーを目指す人にとっては、実践的になる方法がわかる内容となっています。
私が未経験から在宅webデザイナーになれた理由
- フリーランスのディレクターと知り合いだったから
- webデザイナーの知り合いがいたから
未経験だったにもかかわらず、私がいきなりフリーランスのwebデザイナーになれた理由は、フリーランスのディレクターと知り合いだったからです。
ディレクターというのは、クライアントから仕事を受注して、デザイナーやプログラマーに振り分けたり、仕事のスケジュール管理やクライアントとのやりとりをする人です。
この様な人と出会えたのは、自分でも本当にラッキーだと思います。
「私にはそんな知り合いなんていない」と思ったら、今すぐ作って下さい!フリーランスは人脈が全てです。
ディレクターは、そんなに居ないかもしれないけど、デザイナーでフリーランスの人はけっこう居るし、その繋がりでディレクターの人とも知り合える可能性はあります。
私もwebデザイナーを目指した当初は、web業界の知り合いなんてまったくいませんでした。
でも、スクールに通う中で出会ったり、色んなイベントや飲み会に顔を出す中で、自然と知り合うことが出来ました。
そこから知り合った人繋がりで、また別の飲み会やイベントにも誘われ、当時は名刺入れがすぐにパンパン。
ちょっとフットワークを軽くしただけで、Amebaやチームラボ、コナミなど、、web業界を牽引している企業の方とも知り合えました。
今はSNSが盛んだから、もっと簡単にweb業界の人と繋がれるはずです。
人脈作りに関しては「3.人脈を広げる(営業活動)」の項目で具体的な方法を書いています。
1.スクールでwebデザインを学ぶ
webデザインを学ぶスクールは、絶対に通学制を選んでください。
それは既に書いた通り、知り合いを増やす為です。
今はオンラインスクールもあり、隙間時間にいつでも勉強できて便利かもしれないけど、通学制と比べて得られるものは少ないです。
講師と対面で話す方がたくさん情報が得られますしね。
それに、webサイト制作ってひとりで完結じゃなくてチーム作業ですから、家で黙々とひとりで作っても、実践的な知識は得られません。
自分以外の人と一緒に課題に取り組む中で、「他の人はこう思うんだ」とか、
自分より効率の良い方法や、新しいやり方・ツールを見つけることも出来るので、とても勉強になります。
あと、webディレクターだったり、プログラマーの人がwebデザインを勉強しに来ていることもあります。
実際に私がスクールに通っている時に数名いました。
業界の話を聞けるし、webサイトを作る工程など、就職してみないと分からない話が直接聞けるチャンスもありますよ。
スクール選びのポイント
- webサイト作成を実践的に学べるか
- テキスト以外の質問にも答えてくれるか
- ポートフォリオ作りのアドバイスをしてくれるか
学校選びで重要なのは、課題以外の作品についても、アドバイスがもらえるかどうか。
学校に入っている間は、課題だけじゃなくて、なるべくたくさんの作品を作るようにしましょう。
先生からのアドバイスがもらえる貴重な期間ですから。
私が最初に行ったスクールでは「課題以外に関する事は質問NG」という、使えないダメスクールでした。
そのダメスクールは全くおすすめできませんが、webデザイナーの出身校いで多いのは、デジハリのスクールです。
私の知り合いも通っていましたし、スクールでwebデザインを学んだと言うと「デジハリ?」って必ずと言っていいほど聞かれました。
(「いえ、××スクールです。」と言うと微妙な顔をされるから、スクール選び間違ったなぁといつも思った。)
デジハリは即戦力を身につけられる授業内容で、クライアントからの実際の仕事案件が課題として出されます。
そこで、実務の流れを掴めるらしいのですが、それを聞いた時、私もデジハリが良かったと思って残念でした。。
スクールで学べない事
スクールは、ツールの使い方や、サイトを作る工程は教えてくれますが、デザインに関することは、ほとんど学べません。
デザインのセオリーがわかっていないと、バナーを作るにも時間がものすごくかかります。(そしてダメ出しをくらう)
だから、スクールの授業とは別にデザインを学ぶ必要があります。
私は、本もたくさん読んだし、武蔵野美術大学の通信過程でも一時期学んでいました。
でも、求められるデザインスキルは、仕事相手によって変わります。
最初から、そんなにお金をかけなくても、やりながら学べばいいと思います。
私もそうしてました。
2. ひたすら勉強&作品作り
webデザインの勉強にかける期間は、半年〜1年くらいかかります。
私は焦ってしまい、3ヶ月くらいでカリキュラムを頭に詰め込んだので、全然身に付かなかったです。
今は、最初の半年は基礎を身につけて、後の半年は作品作りと、1年くらいかけてきちんと学べば良かったと思っています。
就活もしましたが、3ヶ月やそこらで作れるものなんて、たかが知れています。
結局、バイトでも受かるところはひとつもありませんでした。
しょうがないので、当時はアルバイトをしながら、せっせと作品作りに励むことにしました。
勉強のポイント
- 情報収集を怠らない
- 実務に必要な範囲に絞って学習する
情報収集を怠らない
ブログやツイッターで、常にweb業界の最新情報をマークしておきましょう。
私が昔から参考にしているのは、webクリエイターボックスです。
SNSで話題のweb業界に関するニュースを1週間分まとめてくれるので、効率的に情報収集が出来ますよ。
あと、制作に関する事だけではなく、今現場でよく使用されているツールについても理解しておきたいですね。
ワイヤーフレームの作成ツールだけでも数種類あるので、主要なものは使えるようにしておくか、触っておいてどんなものか理解しておきましょう。
仕事相手によっては、figmaで作ってほしいと言われることもあるだろうし、うちはXDでやってるという会社もあります。
その時に「XDって何ですか?」と言ったら、仕事は来ないですよね。
webデザイナーの求人情報を見てみると、現場でどんなツールが多く使われているのかわかります。要項に環境や使用しているツールが書かれていからチェック!
実務に必要な範囲に絞って学習する
私は昔、カッコいいデザインのロゴや、ものすごい合成技法に感動して、photoshopの使い方ばかりを勉強していた時期があります。
でも、その時に学んだことが実務で役に立った経験はあまりありません。
ツールで何が出来るのか、どういう時に使うのか、を一通り知っておくのは大事ですが、使い方ばかり勉強するのは意味がないことです。
ロゴは、専門のデザイナーに依頼するクライアントがほとんどだし、合成はカメラマンやレタッチャーの仕事です。(当時はそれを知らなんだ)
webデザイナーになるために必要な知識は、「サイトデザイン」と「コーディング」。
昔の私に言いたいのは、「そんな事よりデザインを勉強しろ!!」
作品作りのポイント
- オリジナルではなく良いサイトの真似をする
- 作ったら必ず人に見せて意見をもらう
- 作ったら必ずSNSにアップして世の反応を見る
オリジナルではなく良いサイトの真似をする
最初はオリジナルではなくて、真似をするところからスタートです。
まずは、練習として、イケサイなどで良いデザインのサイトを見つけ出し、同じ様に作ってみましょう。
初心者だと、まだデザインの良し悪しがわかっていないため、真似するサイトは、上に書いたイケサイかSANKOUで、紹介されているものの中から選ぶこと。
他者からお墨付きを得ているサイトの中から選ばないと、低レベルなデザインの真似をするリスクがあります。
作ったら必ず人に見せて意見をもらう
会社や人によって、求めるレベルが全然違うので、ポートフォリオ作りに時間をかけるよりは、作りながら色んな人に見せて、意見をフィードバックしてもらった方がいいです。
私は、そんな感じでサイトを作っては、色んな人に見せていました。
もちろん、出来はひどいものでした。とある人に見せたら「とりあえずサイトを作り終えた事おめでとう」と言われましたから(笑)
でも「まだまだ人には見せられない」と思っていると、ずっと上達しないですし、初めて作ったサイトはそんなものです。
それに、「自分は全然出来てないんだな」と思っていたのですが、別の人に見せたら良いリアクションだったので、「あ、こんなもんで良いと思う人もいるんだ」と気付きました。
真似したサイトでもポートフォリオ(作品集)には入れられますが、色彩感覚やデザインセンスがわからないので、就活する時や人に見せる時は、オリジナルのサイトもあった方が良いです。
ちなみに私の場合は、自分のサイト1つしか作品がない状態でしたが、それを見せたら仕事をもらえました。
3.人脈を広げる(営業活動)
人脈を広げる具体的な方法を、以下にまとめました。
- 名刺を作る
- twitter(X)でディレクター・デザイナー・プログラマーと繋がる
- ビジネスマッチングアプリを使う
- 授業以外の日でもスクールで自習する
- 周りにサイトを作りたい人は居ないか聞く
まずは、名刺と自分のサイトは最低限用意しましょう。
そして、SNSに登録して、情報収集&営業活動のスタートです。
上に書いた様に、制作物をどんどんアップしていきましょう。
twitter(X)でディレクター・デザイナー・プログラマーと繋がる
同業者と繋がっていると、急ぎの案件やひとりでは処理しきれない仕事が入った時に、自分に回ってくる可能性があります。
あと、紙媒体がメインのデザイナーだとweb案件の仕事をまるまる振ってくれたりとか。
そういうお仕事をコツコツ頑張っていると、また別案件で手伝ってと言われたり、徐々に仕事が増えていきます。
プログラマーはデザインに関係ないと思うかもしれませんが、デザイナーの知り合いがいると、クライアントにデザインもセットで提案出来るので、チームで組むのはお互いにメリットがあります。
ツイッター上で求人をしている企業もけっこうありますよ。
ツイッターでの注意点は、「webディレクターで月100万稼げた方法を教えます」とか、コーチング、メンターをやっている人には近づかないこと。
本当に優秀で、稼いでいるディレクターだったら、ツイッターで集客しなくても口コミで依頼が来ますから。
ビジネスマッチングアプリを使う
ビジネスマッチングアプリとは、人脈を広げることが目的のアプリですが、異業種交流会とは違って、ピンポイントで繋がりたい人と出会えることが特徴。
ビジネス系マッチングアプリは色々ありますが、2016年にリリースされたyentaは、ビジネスマッチングアプリの中で継続して人気の高いアプリです。
ツイッターでビジネスアプリ経験者の口コミを探すと、yentaは民度が比較的良かったとのこと。
私はSNSで営業したことないのだけど、今はこういうのが充実しててすごくいいなと思います。
クラウドソーシングがおすすめできない理由
ココナラやクラウドソーシングで仕事を請け負うのは、私だったら積極的にやりたいとは思いません。
既にwebデザイナーは飽和状態。経験者の人でさえ安く買い叩かれてしまう現状です。特に初心者なら尚更。
クラウドソージングでは、クライアントへデザインの提案をして、選ばれれば受注という形になります。
選ばれなければ収入はゼロ。
プレゼン能力も必要ですが、完全にクライアントの好みに寄ることも多く、選ばれるかは一か八かみたいなところがあります。
私も一時期クラウドソージングをやっていました。
受注してないコンペの段階で「もっとこんな風にしてほしい」とクライアントが言うので、修正して提出するのですが、最後の最後で別の人が選ばれたり。(このシステム問題ないか)
勉強のつもりでやるのはいいですが、仕事を獲得するつもりなら無駄な時間と労力が多いと感じます。
応募する数も多いですし、経験者の人がいっぱいいます。クライアントは実績のある人を選びたいので、初心者が選ばれる確率は低いですしね。
在宅のwebデザイナーに必要なスキル
- クライアントと円滑なコミュニケーションが取れる
- チームで課題に取り組める
- デザインを理論的にわかりやすく説明できる
- ひとりで問題解決できる能力
webデザイナーは、フリーランスと言えど、ひとつのプロジェクトチームの一員です。
この視点が欠けると、どうしても自己完結的な仕事のやり方になってしまいます。
実は、私がwebデザイナーとして挫折した部分はココでした。皆んなでひとつのものを作り上げるのが、めっちゃ苦手だったという事に気づいたのです。(遅い)
上に書いた事をいきなり完璧にやることは無理なので、仕事をする中で育てていけばいいと思います。
あと、在宅で仕事をするという事は、困りごとがあった時に自分で解決しなければいません。
こういう時に備えて、自分より歴が長い先輩webデザイナーとコミュニケーションをとっておくことが大切です。
特に最初は請求に関する事や、金額交渉など知らない事がたくさんなので、色々と教えてもらいましょう。(スクールの先生に聞いてもいいね)
積極性さえあれば意外となるのは簡単
ここまで書いてきたように、私は本当にスキルも経験もない状態でしたが、在宅でフリーランスのwebデザイナーになれました。
それは、積極的に動いたからこそできた事でした。
人見知りだからとか、不出来なものを見せるのが恥ずかしいとか、そんな事言ってられないくらい切羽詰まっていたのです。
人は、一生懸命な人には優しいものです。
大人になると、がむしゃらになるのが恥ずかしく感じるかもしれないけど、殻を破ってみれば意外と世界は優しいかもしれません。
では、一緒にがんばりましょう!チャオ♪
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